「鬼は外、福は内」と毎年2月3日は節分。
関西の節分には年ごとの恵方を向いて食べる巻き寿司、恵方巻きがとても美味しいですね。
この記事では、今年2020年の節分の恵方や節分の意味由来、恵方巻きをなぜ食べるのか?など、をご紹介します。
今年、2020年の節分の恵方は?西南西

その年の節分の恵方は、十干(じっかん)によって決まります。
十干、、っていえばムズカしいので、西暦の下一桁によって決まります。
4・9 東北東
5・0 西南西
6・1 南南東
7・2 北北西
8・3 南南東
今年は2020年ですから、0のところを見ると西南西となっています。
毎年、この方角の繰り返しですので、例えば2021年の恵方は南南東ですね。
しかし、厳密にいえば方角は、「北北西やや北」「南南東やや南」といった具合に細かく決められています。
ちなみに、2020年の性格な恵方は、西南西のやや西
スマホで確認する場合の方位角は、255°です。
歳徳神(としとくじん)がいる方角
ちなみに節分の恵方とは、歳徳神(としとくじん)がいらっしゃる方角です。
歳徳神さまとは、その年の「福徳を司る神」です。
言いかえれば、、、人々の幸福と財産を管理を担当する神さま
ですから、恵方はとてもありがたい方角で大吉の方角といえるでしょう。
でも、、恵方は毎年変わりますが、歳徳神さまは同じところにはおられないのでしょうか?
恵方巻き(巻き寿司)を食べるのは関西だけだった?

現在は、関東方面でも節分に恵方巻き(巻き寿司。ちろん太巻き)を食べることが広まってきています。
でも、関西(特に大阪・兵庫)はコンビニやスーパー、百貨店といったところにチラシなどの広告が大々的に張り巡らされています。
関西人の私の家では節分の晩御飯は太巻きでした。
節分の恵方巻きの始まりは、江戸時代から明治時代にかけての大阪です。
さすが、天下の台所、商人の町。
節分にお祝いしたり、商売繁盛を願ってたくさんの具が入った太巻き寿司を丸かぶり!
関西人は誰でも知っている恵方巻きを食べる際は、以下の決まりごとがあります。
- 一人、1本の巻き寿司を切らずに食べる。
- その年の恵方を向いて食べる。
- 食べている時は絶対しゃべらない。
- 残さず食べる。
以上です。
もちろん、全てに意味があります。
- 恵方巻きは福徳を巻く。
- 切らずに食べるのは福徳の縁を切らないように。
- 恵方を向くのは歳徳神さまがいて吉だから。
- しゃべらないのは、口から福徳が逃げないように。
- 残さず食べるのは、福徳を残さない。
でも、こんな決まりごとがあったら、恵方巻きでも美味しくないんじゃないの?と思われるかもしれませんね。
でも、私が子供のころは、なにか特別な儀式的に感じてワクワクして食べてましたね。
そもそも節分とはなに?
節分といえば?
・豆まき
と、大人も子供もすぐに思いつきます。
でも、大人でも節分を詳しく説明できる人はあまりいないようです。
節分の文字を見てみると、「節を分ける」
→季節を分ける、季節の変わり目 といった意味です。
それぞれ、立春、立夏、立秋、立冬といった言葉をみたことがあるでしょう。
節分とは、立春、立夏、立秋、立冬の前日のことです。
でも、なぜ2月3日だけを節分というようになったのか?
1年の始まりは、なんといっても春ですよね。
春は物事の始まりで、家内安全・商売繁盛などを願う縁起のいい季節です。
ですから、江戸時代頃には立春の前日を節分といいはじめたようです。
なぜ、節分に豆まきをするの?

それぞれ、季節の変わり目には邪気、悪いことが起こるいわれています。
そんな邪気を追い払うための行事がおこなわれていました。
今から約1100年前に京都の鞍馬山に、悪い鬼(邪気)が出て人々を苦しめたそうです。
その鬼を退治するために炒り豆を鬼の目めがけて投げつけて鬼を退治したそうです。
また、日本人の好きな語呂合わせで
豆(まめ)→魔目、鬼の目
豆(まめ)→魔滅、魔を滅する
ということから、豆を鬼の目めがけて投げつけます。
そして、邪気を追い払い、一年の無病息災を願ったともいわれています。
また、豆まきに使用する豆は炒ったものでなくてはなりません。
なぜなら、生の豆では芽が出てくるからです。
魔目から芽(目)がでてくるのは縁起が悪いから。
でも、実際は、たくさん蒔いた豆が、家のあちらこちらで芽を出したら、、、困りますからね。
また、豆といった穀物などは「生命力の源と魔除けの力」があるとされています。
豆まきの後には、自分の数え年(その年の年齢の+1歳)の数だけ豆を食べると良いとされるのはそのためです。
今年も節分に豆まき、恵方巻き!-まとめ-
2020年、今年の恵方は、西南西のやや西
そして、節分の意味はお分かりいただけましたか?
もちろん、節分はもっともっと、奥が深く難しいところもある日本古来の行事です。
1100年前の鬼退治から、江戸時代から明治時代にかけての恵方巻きにまで発展させてしまうところはさすが日本人ですね。
2月3日の節分は日本の全国民が豆まきをし、その年の恵方を向いて黙々と恵方巻きを丸かぶりすることでしょう。。。
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